計算の根拠
吸音材の効果の目安で使っている式・前提・限界と、数値の出典です。
計算の根拠
使っている式
部屋の容積を V(m³)、床・壁・天井の面積の合計を S(m²)、部屋全体の平均吸音率を ᾱ とすると、残響時間 T(秒)は次の式で表されます。音速は 343 m/s としています(係数 0.161)。
- Sabine(セイビン)の式:T = 0.161 V / (S ᾱ)
- Eyring(アイリング)の式:T = 0.161 V / (−S ln(1 − ᾱ)) ← このページの結果はこちらを主に使います
吸音材を貼ると、貼った面積の分だけ、部屋の表面が「吸音材の吸音率」に置き換わるとして ᾱ を計算し直します。試験室で測った吸音率は 1 を超えることがありますが(試料の端の効果)、計算では 1 で頭打ちにしています。
「いまの部屋」の値
このページの限界(必ずお読みください)
- Sabine・Eyring の式は、音が部屋中に均等に広がることを前提にしています。6畳前後の小さな部屋や、低い音(おおむね 250 Hz 以下)では、この前提が成り立ちにくく、計算は目安です。そのため、結果は 500 Hz〜4 kHz(声の明瞭さに関わる中高音)だけを出しています。
- 貼る場所の違い(マイクの近く、反射の強い面など)は、この計算では扱えません。同じ枚数でも、場所によって聞こえ方は変わります。
- 吸音率は試験室での値です。実際の部屋での効果は、取り付け方や製品によって変わります。
- 防音(隣の部屋への音漏れを減らすこと)の目安ではありません。吸音材で音漏れはほとんど減りません。
- ISO 3382 などの規格に準拠した測定・計算ではありません。
吸音材の吸音率(このサイトで使っている値)
| 種類 | 125 Hz | 250 Hz | 500 Hz | 1 kHz | 2 kHz | 4 kHz |
|---|
試験室の値です。1 を超える値は、試験の方法による(試料の端の効果)もので、計算では 1 として扱います。
出典
このページは特定のメーカーから広告費を受け取っていません。吸音率の出典に海外メーカーの資料が多いのは、周波数ごとの試験結果を公開しているためです。